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看護師の仕事内容

新看護方式「PNS」って何?メリットやデメリット、課題について紹介

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本日は当ブログ「看護師辞めたい転職したい」をお読み頂きありがとうございます。
どうも、元看護師のむぎです。

ナースちゃん
「PNSってそもそも何なの?」

「PNSのメリットやデメリットを教えて!」
ナースくん

この記事ではこのようなあなたの疑問に答えていこうと思います。

PNSというのは、ものすごく簡単に言えばいくつかある看護方式の1つです。
最近、大きな病院でよく導入されるようになり耳にする機会が多くなりましたね。

実際に僕が以前働いていた病院でもここ2~3年前に導入されるようになり、友人から話を聞く機会が多くなりました。
僕自身はPNSが導入された状態で働いたことがないんですけど、友人から話を聞いて気になったので詳しく調べてみました。

PNSとは?

ナースちゃん
「そもそもPNSって何なの?」

結論から先にお話しておきましょう。

PNSとは、看護師が安全で質の高い看護を提供することを目的とし、2人の看護師がパートナーとなり、対等な立場で協力し合って行う看護提供方式を指します。

「で、他の看護方式とはどんな違いがあるの?」
ナースくん

という疑問を解決するためにはまず、その他の看護方式について知っておく必要があります。

看護方式

  1. チームナーシング
  2. プライマリーナーシング
  3. 混合型看護
  4. 機能別看護

大きく分けて以上のような看護方式があります。
簡単に紹介していきましょう。

 チームナーシング

チームナーシングについて説明します。

チームナーシングとは「1つの病棟に2つ以上のチームを編成し、各チームで一定の患者を受け持ちケアを提供する看護方式のこと」を指します。

プライマリーナーシング

プライマリーナーシングとは「1人の看護師が1人の患者を入院から退院まで一貫して担当し、24時間責任を持って担当患者の看護にあたる看護様式」を指します。

混合型看護

続いて紹介するのが混合型看護です。

混合型看護とは「チームナーシングとプライマリーナーシングが合わさったもので、1つの病棟に2つ以上のチームを編成し、チーム内の看護師を一定期間固定すると共に、担当患者の入院から退院までの一貫した看護を行う」というものです。

ちなみに、僕が以前働いていた病院もこの方式でした。
病棟にAチームとBチームという2つのチームがあって、そのチームは1年間固定でした。

そして1人の患者さんには必ず担当の看護師がいて、看護計画を立てたり退院指導をするのは担当で行うというものでした。

機能別看護

機能別看護とは「検温、注射、投薬、清拭など業務ごとに担当する看護師を選定し、各看護師が複数の患者に対し受け持ちの業務を提供していく看護方式」のことを指します。

完全に効率重視の看護方式ですが、「1人の患者に詳しい看護師がいないというのは患者目線ではないなぁ」と個人的に僕は感じます。

PNSと他の看護方式との違い

PNSとその他の看護方式の違いについて説明します。

その他の看護方式があくまでも「自己完結型」の看護方式であるのに対し、PNSは「2人で患者を受け持つので患者だけでなく、看護師の不安や悩み、疲労を軽減して看護の質を高めることができる」という大きな違いがあります。

PNSを導入する目的

それではPNSを導入する目的について紹介していきます。

PNSは2009年に福井大学医学部付属病院で開発された看護方式です。

看護師の人員不足が深刻なのは実際に働いているあなたならご存じのはずですが、そのような状況のせいで残業が当たり前となり、看護師1人1人に対する負担が増え、看護の質の低下や離職率の増加を招きます。

そのような状況を改善するために福井大学医学部付属病院が開発したのがPNSです。

ポイント

  1. 超過勤務の削減
  2. 1人で患者を担当する負担の軽減
  3. 新人看護師に対するOJTの充実
  4. 安心・安全・安楽な看護を提供することができる
  5. チームワークや協力体制の構築
  6. 患者のニーズに対し、タイムリーに対応できる
  7. 安全な医療の実施と療養環境の保持

PNSは以上7つの目的で開発されました。

PNSに必要な考え方

PNSは今までの看護方式と異なる部分が多く、実践するために必要な考え方があります。

ポイント

  1. 看護業務を行う際に不十分な部分を補う「補完する」という考え方を持つ(GIVE&GIVE)
  2. 個人で解決できる時は、個人で解決する
  3. 個人で解決できないことは、まずパートナーが補完する
  4. パートナーが解決できない時はチームが補完する
  5. チームで解決できないことは、病棟全体で補完する

PNSのメリット・デメリット

それでは、PNSを導入するメリットとデメリットについて紹介していきます。

ポイント

  1. 看護師のメリット
  2. 患者のメリット
  3. 看護師のデメリット

の順で紹介していきます。

看護師のメリット

看護師のメリットは以下です。

看護師のメリット

  • お互いの知識や技術を補完することができる
  • 慣れない処置や不安な処置をパートナーに相談することができる
  • 効率的に看護を実践することができ、しっかりと休憩をとることができ超過勤務を減らすことができる

患者のメリット

続いて患者さん側のメリットについて紹介します。

患者のメリット

  • 担当が2人なので安心感がある
  • 点滴や注射、薬や医師からの指示を2人で確認でき、ミスを減らすことができる
  • 1人でできない応援が必要な処置がその場ですぐに行うことができる

看護師のデメリット

最後に看護師側のデメリットについて紹介しておきます。

看護師のデメリット

  • 常に2人の看護師が必要になるため、人員を増やす必要がある
  • 看護師間の経験の差によってストレスが生まれる
  • 新人看護師にとって常に上司とペアで動くためストレスとなる可能性がある
  • ベテラン看護師の負担が増える
  • パートナーの組み方を決めるのが難しい(誰と誰はNGなど笑)
  • 業務の押し付け合いになる可能性がある
  • ケアの方針や方法に意見の違いがある場合に、最終的にベテラン看護師に従うしかなくなる
  • ペアであるが上に休日や休暇など、適切な勤務体制を整えるのが難しくなる

元看護師がPNSに対して感じる課題

ここまではPNSの目的や仕組みについて紹介してきましたが、ここからは実際に看護師として働いていた僕がPNSに関して感じることを書いていこうと思います。

先ほどのPNSのメリットとデメリットの項目を思い出しながら読んでもらえると分かりやすいかと思います。

まず、PNSという方式を導入すること自体についてはどちらかと言えば僕は否定的です。
確かに、1人の看護師の負担を軽減することで超過勤務を減らすことはできるかもしれませんが、それで患者さんに対するケアの質が高まるかと言えば、そうでもないのではないかというのが正直な意見です。

そもそも新人看護師にとって合わない上司とペアを組まされることになればもう地獄ですよね。

上司にとってもストレスを感じやすくなりますし、悪循環を招きかねないと思います。
僕はプリセプターを経験したこともありますが、新人看護師と常に動くというのはやはり負担を感じていましたし、新人看護師にとっても負担だったのではないかなぁと思います。

関連記事>>>プリセプター看護師の悩みを解決する方法

混合型の方式であれば勤務が常に一緒になることはないので、プリセプターといえど常に新人を気にかける必要もなく、チームで新人を気にかけてくれるという安心感がありました。
実際、PNSを導入している病院で働いている友人に話を聞いても「デメリットが目立つ」という話をしていました。

とはいっても、新しいことを始める時は否定的な意見が多いものです。

否定的な意見やデメリットも受け入れたうえで、PNSがより良いものになっていけばいいなと思います。

PNSについてのまとめ

この記事ではPNSについて紹介しました。

看護師が安全で質の高い看護を提供することを目的とし、2人の看護師がパートナーとなり、対等な立場で協力し合って行う看護提供方式のこと。

PNSは2009年から導入され始めた新しい看護方式ですが、まだまだ課題が多く改善の余地がありそうです。
病院にとって大事なのは何よりも患者さんであり、そのためにも看護師にとってより良い働き方ができるようになれば理想的ですね。

今後より良い方式に改善されていくように望みます。

記事の内容は以上です。
他にもおすすめの記事があるのでぜひ読んで下さい。

  • この記事を書いた人

むぎ

当サイト「看護師辞めたい転職したい」の管理人。看護師として大学病院に新卒で入職するも3年で一度転職を経験。1年間は別の病院で働いて看護師として働く自分に違和感を感じ、現在は保健師をしています。 転職等で相談があればTwitterなどで気軽に絡んでもらえると喜びます。

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